幻の黒?
いよいよ師走!街は早くもクリスマスムードですねぇ。

さて、前回チラっと書いた、新規導入個体の紹介です。

種名は後回しにして、まずはご覧下さい。
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頭頂部は濃い褐色で模様の入っており、頭部下面とクッキリ色分けされてます。
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黒っぽい背甲。
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そして濃褐色の腹甲。


種名、お分かりでしょうか?



ヌマヨコクビなんです。腹甲に蝶番がないからそこは間違い無しですが、問題はその先。
亜種は何か?

胸甲板が正中でしっかり接していますから、日本にもっともよく入るタイプのエリトリア亜種ではないですね。

手足も黒いし、腹甲もみごとに褐色です。そして何より、これ。
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縁甲板の下面のシームのところに、黒い三角形の模様が入っています。

たまに黒っぽいヌマヨコがいて、ニグラか?とさわがれますが、この特徴的な三角形の模様が入っているのはみたことがありません、

頭部が黒いこととこの三角形の模様こそ、マボロシの亜種「ニグラ」ことクロヌマヨコクビ(Pelomedusa subrufa nigra)の決め手とされる特徴です。ニグラ亜種はネット上にもほとんど情報はなく、最近の書籍「Tortoises & Terrapins & Turtles of Africa(Bill Branch著)」ではその亜種は認められなくなちゃってました(Terralog Iでニグラとされた写真を使いまわしているのに...。)。
しかし、Terralogの裏表紙にP. s.nigraとして出ている頭部のアップは、このコとよく一致しています。亜種の正当性はさておき、文献でニグラと呼ばれてきたのは、まさしくこのタイプと思われます。

うちにいるボツワナ産の基亜種(P. s. subrufa)と比較してみましょう。
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左がニグラ、右がボツワナ(コケだらけなのはご容赦...)です。腹甲の色の違いは一目瞭然です。

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上がボツワナ、下がニグラです。頭部のカラーリングの違いも一目瞭然ですね。前足や頚の色も全然違います。あとニグラはチンバーベルがはっきりしていますね。

トゥルカナやアダンソンを彷彿とさせる模様の入った頭部、タマりません...!。
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珍しさは抜きにしても、こんなカッコいいヌマヨコがいたんだなと、かなり気に入っています。

実はこのコは先月名古屋に行ったときにHLで見つけて、ツバつけてたコなんです。まったくおんなじタイプがもう一匹がいました(残念ながらこちらもオスでしかも売約済でした....)。
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ウチのコはなんだか丸っこいですが、このコはゴツゴツしておそらくこちらが普通なのでしょう。しかし甲羅の形以外の特徴は全くおんなじです。したがって、ウチのコだけがタマタマの個体変異というわけではないようです。

Terralogに出ているような大型で背甲中央にグルーブが入った成体に育つのか、またクリーパーで前に安川氏が書いていたような耐寒性があるのかなど、まだまだいろいろ気になります。

さて、おまけはウチのベランダ越冬ロンギ部隊(Chelodina longicollis)、恒例の越冬前記念写真。
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今冬もがんばって頂きたいものです。

Show of the day:
Dukes of September (Donald Fagen, Michael McDonald & Boz Scaggs)
09/29/10
Greek Theatre, Los Angeles, CA
by acanthochelys | 2012-12-06 00:36 | ヨコクビガメ類
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