カテゴリ:カエルガメ類( 5 )
おへおへ
もう2月、今年はガッツリ寒いですねー。福岡でも雪がちらつく日が多いです。積もりゃしませんが....。

屋外越冬隊もこんな感じです。もう少しがんばってくれよー。
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うちはこれと言って変化もなくネタがないので、2008年に行ったドイツ、ドレスデンの博物館収蔵の標本の写真でも...。
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大変珍しいカエルガメなのですが、おわかりでしょうか?

本物のオヘカエルガメ(Ranacephala hogei)です。この属名は、ビルマッコードたちによって新属に分けたものですが、従来のPhrynops hogeiMesoclemmys hogeiと呼ばれることも多いです。マタ・アトランティカと呼ばれる、アマゾンとは別の太平洋岸の熱帯雨林地帯に住んでいます。マキシ(ブラジルヘビクビ)とほぼ分布が重なりますね。

一見ギバ(Mesoclemmys)に似ていますが、チンバーベルが長いのが目立ちます。決定的に違うのが腹甲式(正中線における各甲板の長さを比べたもの)。写真のように、オヘでは腹甲版(abdominal scute)が一番長いのですが、Mesoclemmysは、間喉甲板(intergular scute)です。お手持ちの方はテラログ3の119ページのRT03721-4と、109ページのRT03633-4を比較してみてください。

この標本では残念ながら失われていますが、ネット上の写真を見ると、頭部が小豆色とクリーム色に色分けされたなかなかおしゃれなカメです。たとえばこんなの:
http://farm3.staticflickr.com/2580/3952483116_1320253860_m.jpg
http://3.bp.blogspot.com/_VhYM3bTgEug/TIaOpBuCHyI/AAAAAAAAACM/g__OzN2k1B8/s1600/Figura1.jpg
生きた個体を見てみたいものですが、日本未上陸はもちろん、世界的にもペットトレードされたことはないはず。現物を目にする機会はまずなく、この写真を見せたらビルマッコードですら、「オヘのこんなにいい状態の標本は初めて見た!」と驚いてたくらいです。ご他聞に漏れず個体数が激減しているようで、現地でも厳重に保護されているそうです。

おまけは同じ博物館にあったコチラ:
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ライマンナガクビの模式標本(holotype)です!つまりこの個体をもとに種が記載されたということなんです。さすがドイツって感じですね!

Show of the day:
Grateful Dead
09/26/80
Warfield Theater, San Francisco, CA
by acanthochelys | 2012-02-18 11:20 | カエルガメ類
標本シリーズ。カエルガメ編
暖かくなってきましたねー。

さて、それほど書くこともない今日このごろ、ほとんど反響の無い標本シリーズでもやってみますか。

このカメは何でしょう↓?

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正解は.....、
ズリアカエルガメ(Batrachemys zuliae)。
ご覧の通りカエルガメの仲間で随一の巨頭を誇る種ですが、ベネズエラのマラカイボ湖周辺のみという極めて限定された分布のため、ペットトレードに出回ったことのない、南米の超珍種の一つ。

最近雑誌Reptiliaの南米ガメ特集で、この種の特集記事が出て、一部で盛り上がっております。巨頭ガメファンは必見ですぞ!

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かなり気の荒いカメらしく、口をあけて威嚇している写真がよく紹介されてますが、この標本はそれとは関係なく、口腔内部形態の観察のために口を開けた状態で固定されてます。2008年夏にお邪魔したドレスデンの博物館のコレクションです。

お口直しに、生きている個体をどうぞ。

って言ってもズリアじゃないっす。
うちのトゲモモちゃんたちです♪。



Show of the day:
Grateful Dead
03/30/86
Civic Center, Providence, RI
by acanthochelys | 2010-03-24 21:02 | カエルガメ類
ぶりくら2009など
週末はぶりくらに行って来ましたー。
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ん?間違ったイベントに来たかと一瞬アセリましたが、合ってました.....(笑)。
例によって曲頚類だけご紹介....。イベント全体の報告にはぜんぜんなっておりませんのであしからず....。

UくさいーずのKOBUくんちで見せてもらった、KAZUさんブリードのヘーゲカエルガメ(Phrynops (Bufocephala) vanderhaegei)。Bufocephalaを認めると一属一種ですな。
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いいですねぇ。当日はKAZUさんのブース前はずーっと人だかりで結局そこでは撮影できませんでした....。

それからYKの出してたキバラハコヨコクビ(Pelusios castanoides)。日本初ブリードでしょう。
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親からは想像もできない美しさです。腹が赤い!

同じくYKブースのマダヨコベビー(Erymnochelys madagascariensis)。
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ベビーは初めてみました。素晴らしい!

結局うちに連れ帰ったのはコレです!
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ぶりぃ堂今年の新作、オカバンゴハコヨコクビガメのフィギュア。
毎度のことながら素晴らしいできばえです。

他には今年から初参加Age'sブースにクレフトマゲクビやマッコードナガクビも出てましたって....。自分が手伝ってたところやーん!なので写真はこちらをご覧下さい:
かめぞーさんありがとう!

前夜祭、打ち上げとお話していただいた方どうもありがとうございました。また来年!
その前にとんぶり参戦のかたも多いのかな?

おまけは先日の名古屋行きで連れ帰って来たHL店内ブリードのナスタカエルガメ(Batrachemys nasuta)。
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頭がデカくてめんこいのう....。
実は巨頭系カエルガメは初体験だったりします。どきどき。

Show of the day:
Bob Dylan and Grateful Dead
07/04/87
Sullivan Stadium, Foxboro, MA
by acanthochelys | 2009-10-06 22:58 | カエルガメ類
今頃ですが
毎年毎年、今さらかよって時期になって恐縮ですが.....

九レプで気になった曲頚類を報告しておきます。

ヘーゲカエルガメCB(Phrynops vanderhaegei
たしか昨年あたりに1匹だけ孵化に成功させたブリーダーが今年はさらに孵化率が上がったそうで、九レプにもお目見えしてました。
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ごっつい本種もベビーはかわゆいです。

トゲモモヘビクビ(Acanthochelys pallidipectoris
うちのコたちより一回り大きいヤングペア。
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ナガクビsp(Chelodina sp)となってましたが、値段が安くてビックリでした!
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おそらくハイブリなんでしょうね。深い根拠も無くレイマニxマッコと予想しましたが、全く責任は持てません(笑)。ほんとにカンの血が入ってたらそれはそれで夢がありますね〜。

そして個人的に一番心惹かれたのがコレ。
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ビクトリアハコヨコクビ(Pelusios willimasi)。
奇麗な個体でしたが、残念ながら高かったです.....。

ということで、今年は珍しく!何も買って帰りませんでした。

でも例年どおりガッツリ飲みまくりの2日間でした。皆様お世話になりました。
ちなみに、お友達のブースに割り込ませてもらって、オーストラリアのカメカレンダーやらカメポスターやら売らせて頂きました。お買い上げいただいた皆様ありがとうございました。

Show of the day:
Frank Zappa
07/22/84
Palace Theater, Los Angeles, CA
by acanthochelys | 2009-06-06 22:42 | カエルガメ類
標本シリーズ3-カエルガメ編〜真打ち登場?!
あまり反響のない標本シリーズですが、気にせず続けます(笑)。

さてこのカメ↓は何でしょう??

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南米の「赤いカメ」と言えばもうお分かりですね。

「ルフィー」こと、アカアシカエルガメです。一般的な学名はPhrynops rufipesですが、McCord博士の2001年の論文では、Phrynops属からRhinemys属として独立させ一属一種のRhinemys rufipesとすることが提唱されてます。確かに、尖った吻端は他のカエルガメの仲間とはちょっと異質な感じです。

例によってドレスデンの研究施設で見せて頂いた液浸標本です。当然のことながら、一番の特徴である頭部や手足の赤味はほとんど抜けてしまっていますが、背甲の色は生きているときとそれほど変わっていないようです。

10年以上前に一度だけ日本に入ったことがありましたが、出版物で紹介されることもほとんどなく、ぼくも当時はアメリカにいたので、現物を見る事はできませんでした。もちろん欧米でもまず流通はありません。

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一般的には飼育困難とされていますすが、ずっと前に埼玉の伝説のお店BTの大将の経験談を伺ったところでは、普通のカエルガメと違いすごくシャイな種で、隠れられないことが強いストレスになるようで、そこから調子を崩すのではないかとのことでした。BTでは、丁度よいサイズのシェルターを入れてやりさえすれば、別段水質やエサにうるさい訳ではなく問題なく飼育できていた、とのことでした。ちなみに「丁度よいサイズ」とは、カメがシェルターから出る事なくエサを食べたり呼吸をしたりでき、かつカメが隠れている気持ちになれる大きすぎないものということでした。

その後の国内入荷は全くなく、いわゆる「マニア垂涎」の種の筆頭なのは皆さんご存知の通り。ブチハラやマキシなど南米産の難関種が出そろいつつある現在も、「最も入荷の望まれている南米もの」と言えるでしょう。

あのときに日本に来たコたちはどこかで元気にしてるんでしょうか......。

オマケはクロハラヘビクビガメ(Acanthochelys spixii)。
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一応南米つながりですが、すっごくアホづらが撮れたもので....(笑)。

Show of the Day:
The Who
09/28/00
Phillips Arena, Atlanta, GA
by acanthochelys | 2009-04-23 23:46 | カエルガメ類