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標本シリーズ3-カエルガメ編〜真打ち登場?!
あまり反響のない標本シリーズですが、気にせず続けます(笑)。

さてこのカメ↓は何でしょう??

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南米の「赤いカメ」と言えばもうお分かりですね。

「ルフィー」こと、アカアシカエルガメです。一般的な学名はPhrynops rufipesですが、McCord博士の2001年の論文では、Phrynops属からRhinemys属として独立させ一属一種のRhinemys rufipesとすることが提唱されてます。確かに、尖った吻端は他のカエルガメの仲間とはちょっと異質な感じです。

例によってドレスデンの研究施設で見せて頂いた液浸標本です。当然のことながら、一番の特徴である頭部や手足の赤味はほとんど抜けてしまっていますが、背甲の色は生きているときとそれほど変わっていないようです。

10年以上前に一度だけ日本に入ったことがありましたが、出版物で紹介されることもほとんどなく、ぼくも当時はアメリカにいたので、現物を見る事はできませんでした。もちろん欧米でもまず流通はありません。

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一般的には飼育困難とされていますすが、ずっと前に埼玉の伝説のお店BTの大将の経験談を伺ったところでは、普通のカエルガメと違いすごくシャイな種で、隠れられないことが強いストレスになるようで、そこから調子を崩すのではないかとのことでした。BTでは、丁度よいサイズのシェルターを入れてやりさえすれば、別段水質やエサにうるさい訳ではなく問題なく飼育できていた、とのことでした。ちなみに「丁度よいサイズ」とは、カメがシェルターから出る事なくエサを食べたり呼吸をしたりでき、かつカメが隠れている気持ちになれる大きすぎないものということでした。

その後の国内入荷は全くなく、いわゆる「マニア垂涎」の種の筆頭なのは皆さんご存知の通り。ブチハラやマキシなど南米産の難関種が出そろいつつある現在も、「最も入荷の望まれている南米もの」と言えるでしょう。

あのときに日本に来たコたちはどこかで元気にしてるんでしょうか......。

オマケはクロハラヘビクビガメ(Acanthochelys spixii)。
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一応南米つながりですが、すっごくアホづらが撮れたもので....(笑)。

Show of the Day:
The Who
09/28/00
Phillips Arena, Atlanta, GA
by acanthochelys | 2009-04-23 23:46 | カエルガメ類
伯剌西爾蛇頸亀
新入りのご紹介のつづきです。

縁あって、うちにも南米のレア種、マキシ様ことブラジルヘビクビ(Hydromedusa maximiliani)がやってきました!!
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ナンベイヘビクビガメ属独特の一見六枚に見える椎甲板。実は一枚目は椎甲板でなく項甲板が後ろに入ったものなんだとか。
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このコは甲羅の色が全体に濃くて、腹甲はなぜかコゲ茶色なんです。この種自体今まで数匹しかみたことがありませんでしたが、こんな色彩は写真でも見た事がありませんでした。ブラックウォーターに長年暮らしてシブが付いたんでしょうか...。
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「ヘビクビ」の名に恥じぬ頸の長さです。サイドにはチョロチョロとトゲというか突起が生えてます。
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なんだかちょっとワイセツな感じもします.....。
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頸と手足はそれぞれ上下に薄茶とアイボリーのツートンカラーにくっきり色分けされていて、なかなかおシャレです。
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そしてマキシ特有の口端のフラップ。同属のギザミネにはありません。
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「おデキかと思った。」と言っている方がおられましたが、マキシはこれが正常なんですよー。このフラップのおかげで口をあけたところを前から見るとオバQみたいで可愛いです。

飼育困難種と言われていますが、いまのところうちではフィルターなし、底砂なし、シェルターあり、スポットありという環境で至って元気にしております。
動きはとってもおっとりしていて癒し系です。
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小粒のペレットをよく食べますが、動きがのろいので同居のチビトゲモモたちにどんどんエサとられちゃいます。こののんびりした性質はプラテミスに似てますねぇ。

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これはヤラセの上陸です。全く上陸はしません。

今のところ順調ですが、モンダイは夏場ですか....。

Show of the day:
The Dead
04/12/09
Coliseum, Greensboro, NC
by acanthochelys | 2009-04-15 23:52 | その他のヘビクビ類
世界最小!
写真提供者からOKが出ましたのでさっそく紹介させてもらいます!

ついに日本にやってきた最小の曲頸類。
ヒメハコヨコクビ(Pelusios nanus)です!

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前々からうわさがありましたが、これまできたのはすべて別物でした。

ついに本物が日本にやってきてしまいました。もちろん世界的にもペットトレードは初です。

そもそも生きている写真自体がきわめて少なく実態がなぞでした。

頂いた写真ではよくわかりませんが、やはり最大の特徴はその小ささ。
このオスは10cm前後と思われますがごらんのとおりすでに性成熟しています!

この小ささは日本の住宅事情にぴったり、ドロガメ、ニオイガメが人気の日本のカメキーパーにアピールするでしょう。

いやーほんとに長生きはするものです:)

ぴろぴろさんどうもお疲れさまでした。そして写真ありがとうございました!!

Show of the day:
David Bowie
09/27/90
Estadio Nacional, Santiago, Chile
by acanthochelys | 2009-04-11 18:47 | ヨコクビガメ類
トゲモモももも
いやー、来ちゃいましたねー。小さな大物ナヌス!
最小の曲頸類です!!
(ちなみにその次に小さいのはクビカシゲですね。)
小さくて渋くてぼく好みです。価格は好みではありませんが....。
これでアフリカハコヨコの未入荷はいよいよ2種を残すのみですな。

そんなこととは全然関係なく.....

前々々回につづいて、トゲモモヘビクビ(Acanthochelys pallidipectoris)の紹介です。
このコは2号です。
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1号よりちょっと小さいですが、甲羅は完品のようです。

顎や頸の下にもジョフロアみたいな模様が入っています。
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腹甲は1号より赤味があります。
お約束の「トゲ」部分ですが、まだ小さくて「トゲモモ」というより「イボモモ」です。
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毎日ペレットをモリモリ食べて泳ぎ回ってます♪

それから久々にウォレルマゲクビ(Emydura s. worrelli)の様子も。
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容器が小さいせいか、ちょっと大きくなるスピードが落ちてきたようです。

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でぶってますね。

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同居してる小さなニシキマゲクビの首筋に噛み跡がついてたりしてて、なんだかオスのような気もして来ました.....。

Show of the day:
The Waybacks with Bob Weir
04/26/06
Merle Fest Main Stage, Wilkesboro, NC
by acanthochelys | 2009-04-10 18:13 | その他のヘビクビ類
標本シリーズ2-カブトガメ編
前回の記事は言うまでもありませんが、またもやぼくの妄想でした。話にノッて頂いた方々ありがとうございました。

ということで、正しい写真紹介です。

http://chelidphil.exblog.jp/9930193/
以前↑紹介したドレスデンの研究施設で見せてもらったノコヘリカブトガメ(Wollumbinia latisternum)の液浸標本です。

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ペアもいましたよ。
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こんな立派なメスも。
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このように脱皮途中で標本になっているというのは、元気な個体を標本目的に処理したということを物語っています。モッタイナイ........。

バケツの中には7-8個体はいたような。
一緒に見学していたチェコ人が「ナイスなブリーディングコロニーができるねー。」と言っていました。

オマケ:
王国で撮影してきたクレフト(Emydura m. kreffti)のベビーたちです。もう1クラッチも孵卵中だそうで、豊作です!
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Show of the day:
Rolling Stones
12/06/69
Altamont Speedway, Livermore, CA
by acanthochelys | 2009-04-08 20:13 | カブトガメ類
大失敗!
***これはエイプリルフールの記事です。真に受けないで下さいねー。*****


ひそかにすすめていたノコヘリカブト(Wollumbinia laisternum)プロジェクトだったのに....。

アメリカ時代に知り合ったカメコレクターの方が高齢で飼育をやめるとのことで当時から彼のノコヘリカブトをヨダレたらして欲しがっていたぼくに連絡がきました。

送料はもちろんこちら持ちで発送してもらい、福岡空港で無事通関完了。

ちなみにぼくの家は空港に近く、自転車で家に運んで帰る途中、運悪く橋の上で自動車と接触しまして、カバンもカメの入った荷物も全て川に落ちてしまいました。河口近くなので水量が多いうえにカバンはそのまま沈んでいってしまいました。

一晩中泥水の中で必死に捜して、やっと引き上げてみたらこの有様です。
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ただパッケージはボロボロで見つかった溺死体は2頭だけ。あと3頭は難を逃れうちの前の川で元気で暮らしていることを祈るのみです。

逃げたのはオス1メス2のトリオだったんで、そのうちベビーがうろうろしてるかもしれないな...。

Show of the day:
Grateful Dead
04/01/95
The Pyramid, Memphis, TN
by acanthochelys | 2009-04-01 00:01 | カブトガメ類