盆を過ぎたらなんだか急に涼しくなってきた気がします。夏ももう終わりと思うと、なんだかもの寂しいですね。
前回も報告したトゥルカナ(Pelusios broadleyi)のハッチは結局4匹が無事生まれました。1匹はハッチしたのに殻から出る前に死んでしまいました...。 Hatchlings of Pelusios broadleyi. 全体で3週間ほどズレがあるのでよく見ると大きさがマチマチです。明るい色の小柄なコ(2枚目では腹甲をみせているコ)が最後にハッチしたコです。まだ卵歯がのこってますね。 最初からペレットを食べてくれるのでほんとにラクです。 驚いたのは、こんなにベビーのくせして、もうマウントごっこをするんです!! トゥルカナ卵は全部終了ですが、ほぼ同時期にアダンソン(Pelusios adansoni)も産んでいました。こちらは陸場に穴を掘らずに産み落としたものがほとんど。すぐに回収できずにヘシャげさせてしまったものもいくつかありました。 Pelusios adansoni mother and her eggs. 産卵したメスはトゥルカナメスより小さいのに、卵はトゥルカナのより大きかったです。全て白濁したので、こちらも期待していたのですが、なぜかトゥルカナより発生が遅いなと思っているうちに、ほとんどの卵が汗をかきはじmて、その後汗をかいたものは全て凹んだりカビたりしてしまいました。結局2個だけ残っています。どうなることやら。 カビてブヨブヨになった卵を、未練がましくあけてみました。 Pelusios adansoni dead embryo probably due to the temperature too high.... ここまで発生してたのに、残念無念。温度が高くなりすぎたのでしょうか。夏で温度を上げる必要がないと思い、そのままウチで孵卵していたのですが、成績を上げるためにはやはり孵卵器が必須なのでしょうね...。 気をとりなおして、最後に久々の動画です。 トゥルカナベビーのマウントごっこの様子をご覧下さい。 Show of the day Grateful Dead 03/16/93 Capitol Centre, Landover, MD #
by acanthochelys
| 2012-08-16 08:51
| ヨコクビガメ類
またまたすっかり間が空いて、すでに真夏ですねぇ...。
いつもは変化の乏しいウチですが、大変目出度いことがありました。 トゥルカナハコヨコクビ(Pelusios broadleyi)の卵がハッチしたのです! 卵を回収したのは九レプの興奮冷めやらぬ6月5日でした。水中産卵で、何個かはすでに破壊されていました。ヌルヌルのブヨブヨで大変扱いにくいのですが、なんとか2個だけは無傷で回収できました。 よく見るとすでに卵黄は沈殿していて、イイ感じでした。 その後もポロポロと水中に産みましたが、なにしろ卵が柔らかく、おそらく親の体重でへしゃげてしまうものも出てしまいます。へしゃげたものも含め、発見時はすべて卵黄は沈殿していましたが、変形した卵は白濁しなかったというのは前回書いたとおりです。 夏場なので基本的に気温にまかせていました。10日目くらいには胚が見え、20日目くらいからは胚がミッシリ育っているのが見えてきて、期待が高まっていました。 そして48日目、ついにハッチしてくれました。しかも2個とも! 一日くらいは顔だけ出して、次に気づいたときにはすでに床材に潜り込んでいました。 産まれたときから、トゥルカナらしく目は青いです(^^) お約束の、「おかあさんといっしょ」。 おかあさんはあのペルシオス研究所の2009CB、なんと弱冠3歳のヤングママです。 そしてこの子供たちは少なくとも血の半分は日本2世。 実は、ずっと以前にクレフトのハッチに失敗して以来、ウチで取れた卵はずっと王様の孵卵室頼みだったのです。なので、恥ずかしながら、ウチで無事ハッチに至ったのはこれが初!二重の喜びなのです! 回収日の違う卵があと3個、これもみなイイ感じです♪ おまけはウォレルマゲクビ(Emydura s. worrelli)の最近の様子。 Show of the day: Muddy Waters with the Rolling Stones 11/22/81 Checkerboard Lounge, Chicago, IL #
by acanthochelys
| 2012-07-25 23:57
| ヨコクビガメ類
すっかり間が空いてしまいましたが...
九レプ前夜イベントはちゅもんの夕べは、70名以上のお客さんに来ていただき大盛況でした。 イベントの様子はこちら↓ http://9hachu.blog6.fc2.com/blog-entry-29.html 来て頂いた方、宣伝に協力して頂いた方、どうもありがとうございました! 今頃の感が強いですが、九レプで見たコたちを例によって曲頚類限定で紹介します。 すっかり軌道にのっている国産コシヒロカエルガメ(Phrynops tuberculata)。 一昔前は超高級種が、身近になりました。 ウスグロハコヨコクビ(Pelusios subniger)。 本来はこれでもかってくらい地味なカメですが、このコは成熟したオスのようで鼻先や頬がほんのり朱にそまっててなかなかキレイでした。 一瞬サバンナ?と思ってしまうほど特徴的な模様のコロンビア産モンキヨコクビ(Podocnemis unifilis "Colombia")。 結構まとまって来たようで、個体変異とかではないようです。 しかし、今年の九レプはなんと言ってもこれ! オブロンガ様ことコウホソナガクビ(Macrodiremys oblonga)、しかもペアです!!!!! マニア垂涎のオス。 すごく元気でした。 こちらはまだ若いメス。 こちらも元気。指を爪で引っ掻かれました。 いいひとに買われるといいけな...などと、余計な心配をしていたら....、 なんと!あの知る人ぞ知る九州の有名ブリーダーがお買い上げでした。 いろんな意味でめでたしめでたし。 そんな九レプが終わってある日家に帰ると......トゥルカナ水槽が真っ白! 水中産卵してました。 お母さんはペルシオス研究所生まれのCB。まだ3歳とちょっとの早熟ママ。 来た頃の姿はこちら↓。 2009年6月の様子1 2009年6月の様子2 2009年6月の様子3 お父さんはどようさんから預かってるつるたろちゃん(ワイルド)です。 結局割ったのは最初の1個だけでしたが、自分で乗ってへしゃげさせてしまうものもあって残念でした。へしゃげたものも含め、全てしっかり卵黄は沈んでいました。 へしゃげてないものはすぐに白濁開始して、血管が見えてきたものもあり、今のところ順調のようです。 上手く孵れば、少なくとも片親は日本CB二代目ってことですが、どうなることやら....。 おまけは、こちらもどようさんから預かっているジーベン(Macrochelodina rugosa)。 久しぶりに甲羅を掃除してあげました。とても慣れたよいコで、手で持ち上げられてもじーっとしています。 Show of the day: Phil Lesh & Friends 04/29/12 Terrapin Crossroads, San Rafael, CA #
by acanthochelys
| 2012-06-25 08:33
| その他のナガクビ類
今年も九州レプタイルフェスタの季節が巡ってきました!
http://q-rep.net/ で、今年もこちらもやります! http://9hachu.blog6.fc2.com/ 講演はクリーパーで名高い安川雄一郎氏と不詳わたくしでございます。 そろいも揃ってカメの話題ですが、まぁいいですよね。 私は、この前のオーストラリアのもう少し突っ込んだ体験談をお話する予定です。 紹介予定の写真を、チラっとお見せしますね! フレーザー島固有の「ニグラ」ことフレーザーマゲクビ(Emydura macquarii nigra)です!この白い砂浜、信じられないけどこれが自然の環境なんですよ!! あとこんなのも! 講演の後は豪華賞品の当たる恒例のビンゴも行います。 入場無料で、どなたでも参加できますので、時間のある方はぜひ! おまけはトゥルカナハコヨコのメス。 最近さるマニアの方が国内CBをほぼ確立されました。うれしい限りですよね。 Show of the day: Crazy Ken Band with 野坂昭如 09/02/00 Aoyama Cay, Tokyo, Japan #
by acanthochelys
| 2012-05-26 01:17
| マゲクビガメ類
前回の記事の種名当てクイズ↓ですが、
正解はクーパークリークマゲクビ(Emydura m. emotti)です。 Cooper Creek Shortneck (Emydura m. emotti), a juvenile. さすがどようさん、見事に正解されました!…って、賞品は何もないんですけどね…。 Johnのうちにいたのは写真のコだけでしたが、翌日お邪魔したマニアさん宅でベビーもアダルトも見ることができました。 こちらは当才ハッチ。 Cooper Creek Shortneck (Emydura m. emotti), a hatchling. 一件クレフトに似ていますが、アイラインは薄く、縁甲板とキールのギザギザが目立ちます。 こちらは一年ほどたったコ。 Cooper Creek Shortneck (Emydura m. emotti), a yearling. 少し頭が大きくなってきたかな? そしてこちらがアダルト。 Cooper Creek Shortneck (Emydura m. emotti), an adult female. 圧巻の巨頭化を示すのは皆さんご存知の通り。 メスだけでなく、オスだって巨頭化します。 Cooper Creek Shortneck (Emydura m. emotti), an adult male. 甲羅の感じはやはりクレフトに近いですね。 Johnの家にいたコは大変気が荒く、掴もうとしたら見事に噛み付かれました。 Ouch, I got a bit. 血豆になっちゃったけど、なんだかうれしかったです。 Thank you very much, John and Noddy! おまけはうちのアフリカ軍勢。 手前と一番奥がアダンソン(Pelusios adansonii)と真ん中がオカバンゴ(Pelusios bechuanicus)です。 Show of the day: Grateful Dead 03/30/95 The Omni, Atlanta, GA #
by acanthochelys
| 2012-04-24 08:55
| マゲクビガメ類
|
カレンダー
カテゴリ
全体 クロハラヘビクビ トゲモモヘビクビ マッコードナガクビ ヒガシナガクビ(ロンギコリス) ニューギニアナガクビ その他のナガクビ類 その他のヘビクビ類 マゲクビガメ類 カブトガメ類 ヨコクビガメ類 カエルガメ類 その他の曲頚類 曲頸類グッズ イベントなど カメの切手 未分類 以前の記事
2021年 01月 2020年 12月 2017年 05月 2017年 03月 2015年 02月 2014年 10月 2013年 09月 2013年 07月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 お気に入りブログ
Blog Link
最新のトラックバック
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||