シドニー水族館で見たマゲクビガメです。一応プレートには
Emydura subglobosaと書いてありましたが、明らかに日本でみかけるニシキマゲクビとは違う。
何より腹甲がクリーム色で全く赤みがありません。手足や喉、下アゴにも赤みは見られません。アイラインは太くてラインというより丸みを帯びていて黄色がかっています。しかし目より先にはそのラインは通ってません。白~黄色のアイラインが入るマゲクビは数(亜)種いますが、ウォレルニシキ(
E. subglobosa worelli)とキスジマゲクビ(
E. tanybaraga)は虹彩に必ず黒いラインが水平に入るんですが、このコは(ちょっと白濁気味ですが)虹彩のラインはありません。残るはクレフト(
E. m. kreffti)ですが、いつも見かける全身黄色~鶯色っぽい体色とはかけ離れています。今回はこれ1頭だけ確認できましたが、2003年に行ったときにはたくさん水槽に泳いでいたので、1個体だけの変わり者というわけでもなさそうです。プロポーション的にはニシキだし、やはりニシキマゲクビのオーストラリアの地域変異個体群ということになるのでしょうか....。
しかしどう見ても観賞価値という点ではよくいるニシキの方が上、こんなのが気になるのはやはり変わり者なのでしょうね(笑)。
Today's show:
Rolling Stones 08/25/06 Hampden Park, Glasgow, UK